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この活動ヒント集は
横浜市内にある、外国につながる子どものための教室で活動する皆さんの声を、情報交換会や研修会、ヒアリングなどの事業を通じて集めました。学習支援活動の多様さ、また、何より外国につながる子どもと関わることの楽しさを感じていただければと思います。
「新型コロナの感染拡大による影響への対応」を追加しました。(2022年4月)
*質問や回答の内容は、個人情報等に配慮して、書き直したものです。
このような方に向けて作成しました
1すでに学習支援教室で活動している人に
他の教室の様子はなかなかわからないものです。教室ごとの様々な工夫やアイデアを知り、よりよい活動のヒントになることを期待しています。
2外国につながる子どもや、学習支援の活動に興味がある人に
興味はあるけれど、子どもの様子や教室の活動内容はどんなものだろう?そんな方が具体的なイメージをもてるよう心掛けました。ボランティア活動を始める一歩となれば、さらに嬉しいです。
質問する人の紹介
質問者、回答者は架空の人物です。
活動のヒント
A 教室の活動・運営について
A1 学習支援教室と言ってもいろいろな教室がありますね。皆さんの教室はどんな教室ですか?
私の教室では
週1回、同じ時間、同じ場所で学習支援をしています。
子ども1人にボランティア1人のマンツーマンが基本ですが、ボランティアの人数が足りないときは、1人で数名の子どもに対応することもあります。来日したばかりの子どもにはまず日本語を、日本語がある程度できるようになると学校の勉強を、と子どもに合わせて内容を考えています。そういう教室が多いんじゃないでしょうか。
うちは、時間や場所を固定していません。
コーディネーターがマッチングしたボランティアと子どもが相談して、都合のいい時間と場所を決めて活動しています。内容もボランティアと子どもで相談して決めてもらっています。
子どもに寄り添うことを大切にしています。
地域の日本語教室は子どもたちに日本語や勉強を教えることも必要ですが、子どもの居場所としての機能が大事だと思います。
国際交流ラウンジの窓口スタッフと役割分担しています。
国際交流ラウンジが運営する教室なので、広報や申込み受付、部屋の確保など事務的なことはラウンジスタッフ、実際の学習支援はボランティア、と役割分担しています。
A2 学習支援教室の良さは何だと思いますか?
私の教室では
子どもが同じ境遇の仲間に出会えることが良いところだと思います。
いろいろな国の子どもが集まってくるので、母語が通じる相手がいれば、周りを気にせずに母語が話せるのも良さじゃないでしょうか。
子どもたちにとって、学校でも家庭でもない場所があること。
子どもがリラックスできる場所、自分を大切にしてくれる場所だと思ってもらえたら嬉しい。学校ではなかなか話せない子どもも、ここでは話せるということもあります。
年齢や学年が違う子どもたちが一緒に学ぶべるのもいいところです。
例えば小学生は中学生が勉強している姿を見ることができます。同じ外国につながる子どもとして、自分のロールモデルとなる先輩に出会える場にもなっていると思います。
一人の子どもに長く関われるのが学習支援教室の良さじゃないでしょうか。
小学校から中学校、長いときは高校まで、通い続ける子どももいます。卒業した子どもが今度は支援者として戻ってきてくれることもあります。長く付き合えるのがよいところですね。
自分のリズムで学習したい子がじっくり勉強できるのも、学習支援教室の良さですね。
間違っても平気、それぞれのペースで学べる場でありたいと思っています。
A3 教室内では解決できない問題があったときなど、困ったときの相談先はありますか?
私の教室では
まずは教室の中で本当に解決できないか、考えてみます。
教室の中にもいろいろな経験を持ったボランティアがいます。日頃からボランティア同士の交流が大切ですね。まずはボランティアのみなさんに声をかけてみてはどうですか。
同じ地域にある他の学習支援教室に相談することもあります。
例えば、子どもが複数の学習支援教室に通っている場合は、教室間で子どもの様子、学習内容を共有することで、問題を解決することもあります。普段から、他の学習支援教室と顔が見える関係、信頼関係を築くことが大切だと思います。
教室で解決できない問題があったときに相談できる人を見つけています。
情報交換会や交流会、研修などに積極的に参加して、人とのつながりを作る努力をしています。そうすると、教室で解決できない問題があったときにも相談できる人がいて助かります。
年に1回、学習支援教室の情報交換会があるので、そこで、他の教室のやり方や情報を得ています。
YOKEの「外国につながる子どもの学習支援教室情報交換会(横浜)」に参加していますが、市内の他の教室と情報交換ができるので、いろいろヒントをもらうようにしています。
A4 教室でみんなが安全に過ごせるようにどんな工夫をしていますか?
私の教室では
教室の中でけがをしないように気をつけています。
教室の中や廊下で走らないように注意したり、子ども同士の争いごとや、ハサミなどの使用には目を配るようにしています。
保護者に教室への送迎をお願いしています。
教室内だけでなく、行き帰りの事故なども心配ですね。私の教室では、小学校3年生までの子どもについては、保護者に送迎をお願いしていて、送迎できないときは、子ども一人で通うことへの承諾書を書いてもらっています。
初回に子どものアレルギーなど健康上の問題がないかを確認しています。
初めて教室に来るときには、保護者に参加登録シート(多言語訳あり)を書いてもらいます。そこで、おやつをあげてもよいか、アレルギーなど健康上の問題の有無等を尋ねています。アレルギーがある場合は、具体的な内容も書いてもらい、口頭でも確認して、ボランティアで共有して気を付けています。
学習支援教室の情報交換会で、他の教室のやり方や情報を得ています。
YOKEの「外国につながる子どもの学習支援教室情報交換会(横浜)」に参加していますが、市内の他の教室と情報交換ができるので、いろいろヒントをもらうようにしています。
A5 教室の運営にはお金がかかります。どうしていますか?
私の教室では
子どもの保護者から会費を集めています。
無料で行っている教室もありますが、最低限の負担をしてもらうことは必要ではないでしょうか。
運営資金として、助成金を申請しています。
外部の助成金を申請しています。自己資金として、ボランティアからも会費を集めています。会費を払うことで、発言権のある教室のメンバーとして参加してもらえたらと思っています。
家庭やボランティアから会費などはもらっていません。
子どもの保護者や成人学習者に協力してもらい、イベントの際にお国の料理で出店して、その売り上げを活動資金の一部にしています。
お金がかからない工夫をしています。
無料でダウンロードできる教材を利用するなど、なるべくお金がかからないようにしています。今は、会場代やロッカー代が無料の場所を借りられているので助かっています。
B 子どもたちについて
B1 どんな子どもたちが学習支援教室に来ていますか?
私の教室では
出身国や言語、生活など、さまざまな背景を持った子どもたちが来ています。
一口に「外国につながる子ども」と言っても、本当にいろいろな子どもたちが来ています。同じ国、同じ学年の子どもでも、来日したときの年齢や来日前の生活、それまで受けてきた教育などによって違いますし、兄弟であっても来日時期が違うと、日本語習得にかかる時間も違うなと感じます。
参加年齢が広がっていると感じています。
私たちの教室は、原則として小中学生が対象ですが、最近、未就学の子や、高校生、大学生も来るようになりました。
いろいろな来日理由や家庭環境の子どもたちが来ています。
親の仕事や結婚、留学等の理由で一緒に来日する子、先に日本で生活している親に呼び寄せられて来日する子が多いですが、母国と日本を行ったり来たりしている子や、日本で生まれ育った子もいます。呼び寄せや親の再婚に伴う来日の場合は、特に最初は親と距離感があったり、親子の関係を作ることが難しいこともあります。話を聞いてあげたりすることも大事ですね。
近隣の中学校からの依頼により子どもを受け入れています。
学校との連携がとりやすく、情報交換もできるので助かっています。
B2 子どもたちは、教室ではどんな様子ですか?
私の教室では
宿題を持ってきたり、教室で用意してある漢字や計算問題などのプリントを使ったりしながら勉強しています。
熱心に勉強する子もいれば、集中できずに遊んでしまう子もいます。普段はあまりやる気のない様子の子どもでも、興味や関心が持てる内容だと途端にやる気を出し、生き生きと勉強することもあります。興味が持てるような工夫が必要だと日々感じています。
同じ国出身の子ども同士で、よく母語でおしゃべりしています。
教室ではできるだけ日本語を使った方がいいという意見もありますが、親とのコミュニケーションのためにも母語は大切だし、気兼ねなく母語で話せる場があることも大事だと思います。日本語をなかなか話さない子に同じ国出身のボランティアが母語で話しかけたら、本音を言ってくれるようになり、気持ちが少しわかるようになりました。
最初は全く日本語がわからなかった子が、徐々に日本語でおしゃべりができるようになっていくので成長を感じています。
子どもにもよりますが、悩みや気持ち、学校であったことなどを話したい場合があります。日本語が上手になると、母語で話すより日本語で話す方が自分の気持ちや状況をよりよく伝えられることもあります。親に心配をかけたくないなどの理由で、教室でたくさん話す子どもがいますので、聞き役になっています。
でも、日本語でおしゃべりが上手になっても、学校の勉強を日本語で十分理解できるようになるには時間がかかるため、まだまだサポートは必要ですね。
子どもたちの居場所となっているんだなと感じています。
教室の中には、落ち着きがなくて騒いでしまう子もいるんですが、そういう子も毎週休まずに来てくれます。子どもにとって楽しみな居場所だということを感じます。でも、周りの子どもが騒がしいと、静かに勉強したい子にとっては勉強に集中できず、他の教室に通うようになったということもありました。そこが難しいところです。
B3 子どもがやる気のない様子だったり、学習に向かえないことがありますが、どうしてでしょうか?
私の教室では
ストレスや不安を持つ子どももいます。
ことばも文化も違う国で暮らすことや、日本語で教育を受けることなど、ストレスの多い生活を送っている子も少なくありません。将来どうなるかという見通しが立たない不安もあるのではないでしょうか。そんな気持ちを受け止めてあげられたらと思っています。
自尊感情が傷つけられたり、自信を失ったりすることもあるんじゃないかと思います。
ふだん元気にやっているような子どもでも、外見や名前が日本の子どもと違うことに敏感で、クラスなどでからかわれるとがっくり気落ちしてしまう場合があります。子どもの感じ方は大人の感じ方と違っていて、大人は大したことではないと思うことでも、子どもにとっては「大したこと」なのだと気づくこともあります。それに、子どもにとって来日前は当たり前のようにできていたことも、日本語はわからないし、今までとやり方も違うので、うまくできなくて自信を失ってしまうこともあります。そうなれば、なかなかやる気も出ませんよね。
親の関心やサポートとも関わりがあるように思います。
親が仕事で忙しかったり、日本語がわからなかったりすると、子どもの教育に関わったり、関心を持ったりする余裕がもてないこともあります。親に期待されていないと感じると、子どももやる気が出ないというのは日本人も同じですね。たとえ関心を持っていても、日本の教育の情報がない中で期待をかけ過ぎてしまうと、かえって子どもにとってプレッシャーになることもあるようです。「100点じゃないと親からほめてもらえない。」と寂しそうに言っていた子もいました。
その子に合った学習支援をしていくことが必要だと感じています。
内容が難しすぎたり、逆に簡単すぎたりすれば、やる気にならないのではないでしょうか。一人一人の子どもに寄り添って支援していくことを心がけています。
B4 子どもたちのやる気がないとき、どんな工夫をしていますか?
私の教室では
教室の中で楽しめる時間を作っています。
毎回の教室の後半30分は、お楽しみ時間にしています。勉強が終わったらゲームなどの楽しみがあることで、勉強もきちんとやろうと頑張ってもらえるように、そして、最後は楽しく帰ってもらうようにしています。
途中でお菓子を配るようにしています。
長時間の学習は続かないし、空腹だと集中力が続かないので、休憩も兼ねて。
少しでも食べることで元気になるんですよ。
真剣に向き合って、子どもの話を聴くことが必要だと思います。
必要な場合は保護者に伝え、さらに保護者の同意を得て学校に伝える場合もあります。
たとえ子どものやる気がなくても、声をかけ続ける、やる気が出るまで待つ、ということも大事かと思います。
学びたい気持ちがあっても、いろいろな理由で学習に向かえない子どもたちには、その気になればいつでもサポートするよということを伝え続けて、決して見捨てない気持ちを伝えたいと思っています。
B5 普段の教室活動以外で、子どもたちが楽しめるような活動はありますか?
私の教室では
夏休みや冬休みなどの学校の長期休暇には、宿題教室など、特別な教室を開いています。
そこでは、勉強以外に子どもが楽しめるような実験やゲームなどの時間も作って、みんなで一緒に楽しい時間が過ごせるようにしています。
年末などの区切りの時期には、お楽しみ会を開いています。
地域で活動しているサークルに来てもらい、マジックを披露してもらったりします。サークルの方にも、地域に外国につながりのある子たちが住んでいることを知ってもらえる機会になっています。
教室外のイベントもあります。
遠足やキャンプに行ったり、地域のお祭りに参加したりしています。いろいろな体験をしてもらいたいし、地域との繋がりも作ってもらえたらと思います。
年に1回スピーチ大会をしています。
1年間勉強したことなどを発表してもらうのですが、私たちも子ども自身も成長が感じられるとてもよい機会になっています。保護者や近隣の方にも声をかけてできるだけ参加してもらいます。
B6 日本語が全く分からない子どもの場合、どのような支援をしていますか?
私の教室では
まずはリラックスしてもらうことが何より大事だと思います。
わからなくても間違えても大丈夫な、安心できる場、楽しい場だとわかってもらえるようにしたいと思っています。そのためには、ボランティアが戸惑いを表情に出さないようにすることも心掛けています。
子どもの母語がわかる人がいれば、最初はその人に対応してもらいます。
日本語と母語が併記されている多言語の本なども活用して、理解しやすくするように心がけています。
その子の興味、関心のあることから学習につなげるように工夫しています。
好きなことはよく知っているし、話したくなりますから。例えば、スポーツが好きな子には、その子が好きなスポーツの選手や道具、ルールの話から始めたりします。
基本的には、日本語教育の資格を持っているボランティアが対応するようにしています。
初期の段階の日本語学習支援はなかなか難しいので。でも、日本語教育の資格や経験を持っている人ばかりではないので、そこが悩みです。
よく絵本を使っています。
絵で想像できるし、親しみやすいと思います。
B7 子どもの学校の様子が知りたいのですが、子どもの話だけではよくわかりません。どうしていますか?
私の教室では
保護者を通じて、学校と連絡をとっています。
ボランティアが学校に直接連絡して、子どもの様子を聞くことは難しいです。保護者から連絡を取るようにしてもらうのがいいと思います。
学校の様子が見に行ける機会に訪問しています。
授業参観や学校公開など、保護者だけでなく地域住民も見に行ける日に学校に行って子どもの様子を見ています。学校の行事、たとえば、運動会や音楽会なども、子どもの様子を見ることができる機会なので、できるだけ参加しています。
学校が開催する夏休み教室のボランティアに応募して参加しました。
実際に参加して、学校での国際教室などの様子や、先生方の指導の仕方は参考になりました。
学校に教室を知ってもらうことが大事だと思っています。
教室の活動内容を紹介するたよりを作って、学校に配っています。
B8 子どもの保護者となかなか連絡がとれません。みなさん、どうしていますか?
私の教室では
LINEグループを作って連絡するようにしています。
日本語がわからない保護者もいるので、できるだけその言語の翻訳を付けるようにしています。
定期的に保護者会を開いています。
教室の様子や学校に関する情報提供などをするようにしています。通訳や学校の先生に入ってもらうこともあります。保護者からの質問も直接受けられるので、どんなことに困っているかを知る機会にもなります。
保護者の母語がわかる人がいれば、その人から連絡してみます。
母語で話せると保護者も安心ですよね。だから、いろいろな言語がわかるボランティアがもっと増えたらいいと思います。日本に長く住んでいる外国人の方も多いので、そういう方たちがボランティアとして活躍できるといいですね。
多言語相談を活用したりします。
たとえばYOKEにある横浜市多文化共生総合相談センターに電話をして通訳をお願いすることもあります。教育に関することで、私たちではうまく説明できないことは、YOKEの教育相談や、あーすぷらざの外国人教育相談を利用するのも一つの方法だと思います。
C ボランティアついて
C1 ボランティアをしてみたいんですが、私にもできますか?どんな人たちがボランティアをしていますか?
私の教室では
いろいろな人がボランティアとして参加しています。
ボランティアをしたいという気持ちがあれば、できますよ!私の教室では特に参加条件はなく、子どもに寄り添って、ともに歩もうと思ってくださる方ならどなたでもOKです。都合の良い時間でできるようにしています。
共通しているのは、子どもが好きな人、子どもの支援に興味がある人たちです。
中には、学校教員経験者や、日本語教育経験者、子育てや子ども支援の経験者や子どもの母語が話せる人などもいます。年齢や経験もさまざまです。
高校生や大学生、若い社会人の方も参加しています。
若い人は子どもにとってお兄さん、お姉さんのような存在で、子どもたちも喜んでいます。以前学習支援教室に通っていた子どもが、今度は学習支援ボランティアとして戻ってきてくれることもあってうれしいです。
子どもの母語や母文化の大切さを理解して、興味をもってくれる人が多いと思います。
自分の文化に興味を持ってくれているとわかると、子どもも打ち解けやすいように思います。子どもの母語がわかる人がいるともっといいですね。特にその言語を母語としている外国人だと、その国の文化もわかっているし、日本での生活の大変さも知っています。子どもも日本語では十分に伝えられないことでも母語を使って本音を言えるので、安心するようです。
C2 学習支援ボランティアを始めたきっかけは何ですか?
私の場合は
学校教員をしていたときの経験から
教員は多忙さもあって、外国につながる子どもや保護者のサポートが十分にできないことを知っていたので、地域でボランティアとして力を注ぎたいと思いました。
学習支援教室でボランティアをしている人から誘われて始めました。
ボランティアが足りないので協力してほしいと言われたんです。
たまたま区役所でボランティア募集広告を見つけて応募しました。
学習支援との出会いは本当に偶然だったと思います。
仕事を退職し、何かボランティアをしたいと考えていました。
自分にできることはないか探して、学習支援ボランティアを始めました。
地域の国際交流拠点で行われていた学習支援者養成講座を受けて始めました。
子どもたちと勉強することは楽しそうと思って講座に参加しましたが、最初は「外国につながる子ども」ということばも知りませんでした。
メディアで取り上げられているのを見て関心を持ちました。
テレビなどで、子ども食堂や学習支援、外国につながる子どものための学習支援教室などが取り上げられているのを見て、この活動を知りました。私も子どものために何かしたいと思って始めました。
C3 どうして学習支援ボランティアを続けているんですか?
私の場合は
今の日本社会に必要な取り組みだと思うから。
何より楽しく支援できているからです。
子どもや保護者との出会いは楽しいです。
ボランティア同士のつながりも楽しいし、勉強にもなります。
子どもの成長に関われたり、成長を見ることができるのは代えがたい経験です。
それに、微力ながら社会の役に立っているような気がするのも、続けている理由です。
学習支援を必要とする多くの子どもたちの存在が原動力です。
途中で責任放棄できないという気持ちもあります。
C4 ボランティア間の情報共有や活動の振り返りはどうしていますか?
私の教室では
毎回教室が終わった後、ボランティアみんなで振り返りをしています。
振り返りの時間に、子どもの様子や課題などを共有しています。そこでボランティアの悩みについては、経験のあるボランティアがアドバイスすることもあります。
短い時間でも、ボランティア同士が集まって話せる機会を作るようにしています。
毎回でなくても定期的にボランティアが交流する場を設けるといいと思います。
連絡ノートを作っています。
ボランティア同士が会えなくても活動内容が共有できるように、毎回子どもたちが何をしたかがわかるようにしています。
集まれる機会を作って情報共有しています。
普段はボランティア同士で集まることが難しいため、夏休みなど長期休みに開く教室にボランティアが集まったときに情報を共有するようにしています。
C5 ボランティアが学習支援をする中で困ったとき、一人で悩まないような工夫はありますか?
私の教室では
定期的にミーティングを行っています。
ミーティングの時に、困っていることがあれば相談し合えるようにしています。
相談できる人を決めておくといいと思います。
私の教室には教育経験が豊富な元教員のボランティアがいて、悩んだときはその人に相談することが多いです。
コーディネーターが相談にのるようにしています。
私の教室にはコーディネーターがいるので、困ったときにはコーディネーターが相談にのるようにしています。
月に一回、ボランティアも学習者も気軽にコーディネーターに相談できる場を設けています。
ふだんはコーディネーターとボランティアが会う機会がないので、メールでの相談を受け付けています。でも、メールでの相談だけではなく、顔を合わせて話す機会があることが大事だと思っています。
C6 学習支援を希望する子どもが増えています。仲間を増やしたいんですが、ボランティア募集はどうしていますか?
私の教室では
ボランティア募集のポスターやチラシを作っています。
ポスターやチラシは、教室の近くに住んでいる人のほうが活動しやすいと思うので、ラウンジなどだけでなく、近くのスーパーにも貼ってもらうようにお願いしています。それを見て来てくれる方もいて、効果がありました。
現在ボランティアをしている人が、知り合いに声をかけて連れて来てくれることもあります。
新しく始める人も様子がわかって安心だし、こちらも活動している人の知り合いということで、安心して受け入れています。
募集チラシには、なるべく教室の様子がわかるように工夫しています。
ボランティア希望者がもつ学習支援教室のイメージと、教室の現状にギャップがある場合もあります。外国人というと欧米の人をイメージして、英語が使えると期待する人も。だから、どの国の人が多いかなど、様子がわかるような情報を載せるようにしています。
ボランティア希望者が自分からネットなどで探して連絡してくることもあります。
高校生や大学生、若い社会人の希望者が増えていると感じています。ネットで検索して自ら連絡してきます。学生は単位や証明書のためという場合もありますが。高校、大学との連携で派遣してもらっている教室もあるようです。
ボランティア募集の広報媒体を広げています。
チラシの配架先としては、YOKEや国際交流ラウンジなどに置いてもらっています。YOKE HPの「日本語教室・学習支援教室データベース(横浜)」で募集情報も載せてあるので、ボランティアしてみたい人は活用してほしいですね。YOKEのfacebookでボランティア募集の記事を掲載してもらったこともあります。
C7 新しいボランティアがスムーズに活動できるようにどのような工夫をしていますか?
私の教室では
最初に外国につながる子どもの支援で気をつけたいことを説明しています。
初めてボランティアをされる方の不安を取り除きたいと思っています。外国につながる子どもと日本人の子どもの違う点などを説明すると、少し安心されるようです。たとえば、日本語だけでなく、教育や習慣も違う面があることや、日本人なら当たり前だと思っていることも知らない可能性があることなどを説明しています。何より、子どもたちは、今は日本語がわからないだけで、本当は力を持っている存在だということを伝えるようにしています。
ボランティアをするための約束事を最初に伝えています。
私たちの教室では、ボランティアをするための約束事を用意していて、それを最初に説明するようにしています。また、外国につながる子どもの背景や保護者の日本語能力のことなど、支援するうえで必要な情報を伝えています。
コーディネーターが配慮するようにしています。
私たちの教室にはコーディネーターがいるので、わからないことや困ったことは、コーディネーターに相談するように伝えています。
感染症拡大による影響への対応
新たに情報を追加しました!(2022年4月)
2020年頃から新型コロナ感染拡大の影響を受けて、学習支援教室をこれまでどおり続けることが難しくなりました。みなさん、どうしていますか?
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会場が使えない間は休みましたが、今は対面で教室を再開しています
対面で活動するためにどんな工夫をしていますか?
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オンライン教室を始めました
オンラインで、どのようにやっているんですか?
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感染への心配から、教室はお休みを続けています
活動をお休みしている間、子どもや支援者同士のつながりはどうしていますか?
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会場が使えない間は休みましたが、今は対面で教室を再開しています。
対面で活動するためにどんな工夫をしていますか?
私の教室では
対面で受入れるための工夫(準備)
対面活動時の工夫(感染対策)
オンライン教室を始めました。
オンラインで、どのようにやっているんですか?
私の教室では
オンライン開催のための工夫(準備)
オンライン活動時の工夫
感染への心配から、教室はお休みを続けています。
活動をお休みしている間、子どもや支援者同士のつながりはどうしていますか?
私たちの教室では
子どもや家庭、支援者同士の繋がり継続のための工夫
お役立ち情報
外国につながる子どもの状況を知りたい
横浜市内の日本語教室・学習支援教室を探したい/ボランティアをしたい
よこはま日本語学習支援センター
日本語・学習支援教室データベース(横浜)
横浜市多文化共生総合相談センター
YOKEにほんご相談室 ⇒YOKEまでお問い合わせください。
多言語で相談したい/情報がほしい
教育に関する相談をしたい
教育相談(YOKE)
外国人教育相談(神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)
教材を知りたい
あーすぷらざ 外国人サポートコーナー
外国人児童・生徒用 教科別おすすめ教材が見られます。
かすたねっと(文部科学省)
学校での支援を知りたい
ようこそ横浜の学校へ(Welcome to the Yokohama School)
「日本語指導が必要な児童生徒受入れの手引」(横浜市教育委員会事務局)
会場の人数調整や感染対策のため、予約制にしています。
全ての子どもは受け入れられないため、どの子から声をかけるか悩みます。困っている度合いが高い子どもを優先して、まず受験生に声をかけるようにしています。